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スーパー歌舞伎もののけ姫 最高でした‥。
20h agoja
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7/4日スーパー歌舞伎もののけ姫を見に行った。 主演市川團子さん。 以下日記。 私はアニメの実写化とか、映画で続編を作った物で良かったものはあまりないと思っていた。るろうに剣心とGANTZは個人的に好きだけど。 だから、もののけ姫を歌舞伎で行うと情報を得た時には期待半分不安半分だった。ナウシカ行けなくて、ジブリ好きだし見たいから行くか〜程度。歌舞伎は見たことがあるけれども、スーパー歌舞伎はワンピースで近年有名になったことを知ってる程度の知識。知っているとも恥ずかしくて言えないレベル。 歌舞伎は難しい言葉がよく使われていてルールも厳格なんだろうというイメージが先行していた。 予約時にもそんな温度感だったから、高いお金を払って自分の興味を引き立てられなかったら悲しいと思ってよくわからないまままB席を予約した。 上映当日。会場は新橋演舞場。有楽町から会場に歩いて向かった。道中歌舞伎座の前を通れると思って歩いていたら、ここでもうカルチャーショックというか洗礼と言いますか、衝撃を受けた。歌舞伎座の前の人だかりが異様な雰囲気を放っている。まずは年齢層。女性が多く、年齢層は高め。そこは良いのだが、着物を召している方がとにかく多く驚いた。まるで記者会見でもやったのか!演者側の親族が集まっているのか!と目を疑った。あぁここにはまだ時代が、文化が残っているんだと思うと何故か感慨深い。これは続いて欲しいなと思う。休日くらい日本人の昔から引き継がれてきた服装を身に纏っても良いではないか。ただし着物警察だけはやめてくれよな。そんなことをされたら誰も着たくなるなるぞ⭐︎と思いながら劇場に向かう。 劇場が見えてきたと思ったら先ほどの歌舞伎座とは打って変わって隣の商業ビルと同じような佇まいで演劇場が見えてきた。ありゃイメージと違う。なんか歌舞伎っぽくない。初見はそんなことを思っていたけれど、まぁ劇の内容が肝心なのでそこは触れないでおこう。松竹の予算は建物より歌舞伎の演目に使って欲しい、ただ街のブランディングをするならこっちにそのお金を回してくれよと野村に憎まれ口をたたきたくなってしまう。 会場前に着き、綺麗に整列をして場内に入っていく。チケットもぎりの人の手慣れさと丁寧さが良い。ようこそお越しくださいました。と言ってくださったが、何故か歌舞伎のようなイントネーション味を感じる。もう既に楽しい。 入場して中を見渡すと意外と狭い。通路には人が沢山。こ、こんなに狭いのか!お土産コーナーの見にくさなんとかしてほしい。商品の見せ方変えるだけで売れるのに、もったいないと全私の心の声が余計なお世話を言う。そんなこと思ってはダメだと思いながら、人の流れに沿って座席に向かう。今回は2階のB席。場内に入ると私は急にテンションが上がった。ライブハウスに入った瞬間の高揚感と同じだ。何か下界とは違った場所に迷い込んでしまった、非現実感を味わえる。この感覚はとても好きなので慣れたくない。席に座るとあらまびっくり。隣チカ‥。隣が同い年くらいの方だったが、近すぎて舞台の途中で頭皮の香りが感じられたほどだ。こんなこと言いたくないが、嗅ぎたくて嗅いでいるわけではないので変態ではない。 それほど近い中で集中できるのだろうか。相撲の枡席のように力士よりも隣の人のリアクションが気になってしまうのではという、いわゆる席ガチャ失敗がないようにと祈って開始を待つ。 さて始まる前の幕の柄がシシガミ様の森をイメージしてデザインしているのが一目瞭然でテンションが上がる。あれはこの劇のために書き下ろしているのかと考えると経費の入れ具合がすごい。 そして歌舞伎と言えば花道だが、あれま、この席から花道が一ミリたりとも見えない。これはハズレかと残念がる。これがチケットに課金をしなかった末路だな。 さぁそんなことをちょいと考えながらいざ舞台が始まる。 劇場が暗くなると同時に久石譲さん作曲の音楽が轟く。これだけでもう泣きそうだ。始まりはアシタカ彦が暮らしていた村が祭典を行っている場面から始まる。映画にはない描写だが、実際にこんなことをしていたんだろうなと想像してしまう。ここで良かったと思うのは巨石信仰をしている部族なんだと言うのがはっきり演出で示されていたことだ。光で照らされた石は美しく、こだまが出てくるのも良い。もう冒頭5分で心が打たれた。これは凄いものが始まるぞという予感。 さてさて、祟り神が出てくる。祟りを表現するのは至難の業すぎるが、これも祟り神が巨大であることと、歌舞伎という人が演じるということをどちらも汲み取ったものであった。私は演劇や歌舞伎に対して無知であるので、その業界のルールや暗黙の了解については知らないが、見ていてとても理解しやすかった。セリフも原作に忠実であり、ところどころ理解しやすいように台詞が足されていた場面もあったが非常に分かりやすい。特にモロとアシタカの会話の際は流れを掴むのに良かった。原作ファンも、初めてもののけ姫を見る人も双方に配慮したものだった。 脚本を書かれた関係者の方に拍手を送り、ハイタッチをしたい。おそらく頭を悩ませながら、あーでもない、こーでもないと考えながら作り上げたものだろう。ファンの想いを汲み取り歌舞伎にすることの大変さは、想像の範囲でも理解できる。 そして私はこの演目で1番感動した、最早、恋に落ちたのは、アシタカを演じられた市川團子さんの声だ。何と言ってもアシタカのように青年が感じられる爽やかさと透き通った芯のある声、ただサンに囁く時にはしなやかな優しさが感じられる声だ。アシタカが登場し、台詞を会場に置いた瞬間心を奪われてしまった。なんと罪深い。 彼の演技には終始目と耳を奪われてしまったように思う。帰宅後インタビュー動画も拝見させていただいたが、やはり舞台での声が1番活き活きしている。あの声を聞きたいと思うのが彼の歌舞伎を再訪したい理由の一つである。 演技も勿論素晴らしい。 彼が話す際に足の角度がいつも揃っていたのがとても彼の性格を表しているように思えた。頭から足の先までピンと張っている。そう、立っているのではなく張っているのだ。謎である。私があの姿勢を取ったのならば、ほぼオードリーの春日になる。いや、春日も好きだけど。とにかく、どの場面でもその姿勢を保っている、足が定位置に戻るというのは普段意識しないとありえないことだ。私にはその姿勢が歌舞伎にとっては良いのか悪いのかも分からないけれども、その姿にひどく感動してしまった。彼の努力の賜物だ。たかが足の位置、胸の張り方だろうか。私はそうは思わない、何十年も基礎を意識し、練習をし、場数を踏まなければ成し遂げられない技だ。そんなものを間近で見せられてみろ、その努力に惚れちまう、尊敬してしまう。基礎ほど練習していてつまらないものはないが、やはり基礎がある人間はかっこいいと思わせてくれた。毎日やんねん状態。 さらに印象的だったのは、たたら場を攻撃してきたサンをアシタカが気絶させるところだ。原作では、たたら場の外で乱闘騒ぎになるのだが、舞台ではなんと階段上で行われる。怪我をしないか心配だったが、流石に演技がカッコ良すぎる。サンを気絶させ、肩に担ぎ、階段を登っていくのだ!サンを演じている壱太郎さんも、大の大人で決して軽くはない。なんとそれをやってしまうのだ。これは公開2日目だから見れたものかもしれない。私ならば肩や腰を痛めて、演出を変えてくれるよう頼み込むだろう。團子さん恐るべし筋肉。 だがしかし、サンを演じられた中村壱太郎さんも凄い。おそらく3メートルはある舞台上のセットから下に飛び降りるところがあるのだ。か、かっこいい、そして華麗なるバク転。最初はスタントマンだと思って見ていたので特に驚かなかったが、目を凝らしてみると本人である。もう一度言おう、本人である。これは実際に見てほしいが、身体能力が凄すぎる。勿論舞台にはある程度必要かもしれないが、かつらをかぶり、重すぎる衣装を纏い、転びやすそうな靴でやっていることが恐ろしい。すごいと同時に、怪我しないか、衣装が取れないか不安になる。そして全部崩れないことへの素晴らしさを感じ、スタッフ一同の裏の努力が感じられる。もうあのシーンで色々な感情が混ざり複雑になってしまったとだけ伝えておこう。 さて、2人触れてしまったので流石にこの方を紹介せずにはいられない。もちろんエボシ御前を演じられた中村時蔵さんである。女方とはここまで麗しいものなのだろうか。新しい扉を開かれそうである。何処につながっているのは知らんが。あの声を出したくて家で言ってみたが、あれは無理だ。声を出す普通にコツが知りたい。エボシは村を収めるカリスマ女性であり、気の強さが垣間見れるが、そこを見事に声と仕草で表現していた。髪がキラキラしていたので何故そうしたかは普通に疑問だった、舞台衣装の女方の髪はキラキラしているのか。兎にも角にも、女方の役者が本当に女に見えてしまったのだから演技というものは凄いものだ。出先の仕草、視線、歩き方、声の出し方。全部が合わさると女に見える。メラビアンの法則全てを変えてしまう技術は素晴らしかった。 思ったより文が冗長になってしまったのでここからは短く感想を述べていく。 まずジコ坊がジコ坊すぎる。なんだあれは。画面から出てきたのかと思った。釜の飯を食べるシーンは後ろに少し倒れながら飯をかき込む仕草は最早食べているかのよう。ジブリの表現すぎて驚いた。パズーもご飯食べる時ああなるからね。あとあの下駄で爆速するのは腰と足首に負担がかかるので心配である。草履で許してやって欲しい。 モロの君。先日みわさまが亡くなられた。歌舞伎ではあの人の声を鮮明に思い出した。なぜなら役者の声の震え具合、音程の低さがとても似ていたからだ。本家へのリスペクトが感じられた。歌舞伎で動物を表現するのは大変だと思うが、あの威圧感を人が成せていると思うと恐ろしいまである。もしも間近で怒られれでもしたら、ちびるの確定だ。 壱太郎さん推しのヤックル。サンがアシタカにビーフジャーキーを食べされる時、ヤックルの仕草が人間すぎて笑った笑笑。気まづいからって二人から離れないでほしい。観客もちょっと良いシーンなのに笑っちゃってた。使ってるの本物のビーフジャーキなのかな。2ヶ月もやってたら味に飽きるからマヨネーズでも提供して味変させてあげたい。 コダマ。お尻がプリケツすぎてかわいい。お腹もぽんぽこりん。見てる側もまさかコダマがあんなに大きくて片足チョンチョンふるとは思わなかったから、登場した時に会場が優しい笑いに包まれていた。常にシリアスなシーンだとそれもそれでエンタメ性に欠けるから、すごく良い。あの小さい子達は学校を休んでいるのだろうか、なんだか気になった。小さいうちから舞台の仕事をすることは代え難い経験だと思う反面、もっと公園でドロドロになりながらヤンチャに叫んで遊んでほしいとも思う。大人になるのは大人になってからで良い。 シシガミ様。最後ワイヤー、、、絶対目が合いました。全員が言うであろうが絶対目が2回合いました。間近で見たら本当にかっこよくて、私も近くで仕事したいと思ってしまうほど。あの体感をあの重い衣装で出来ているのが信じられない。ブレもなく、ゆっくりと羽織を動かすのは芸術だと思う。 あれ本当に團子さんがやられているんですか?流石に忙しすぎて本当か疑うレベル。ど、どうなってるの?3階にエレベーターとかでもあるのかな。劇場の作りがとても気になったのと、スタッフの手際の良さ、本人の手際の良さが本当にいまだに信じられない。みなさん1人何役やられているんですか。私も何か手伝わせてください。扇風機とか持って走ります。 今回の舞台ではメインの役者だけでなく、周りの役者や裏方の仕事にも深く心打たれた。あの舞台セットは凄い。ヤックルの中に入っている人、衣装を作っている人、照明、音声、ナレーション、、全てがプロである。一つ一つ書きたいところだが長すぎてしまうので、割愛させていただく。ただ一言言いたいのは最高の仕事をしてくれているのが見ている側にビシビシと伝わったということを言いたい。本気でやってくれてありがとうございました。 舞台の途中でたたら場が出てくるが、その時にタタラを踏む歌を歌ってくれた。これは個人的に本当に嬉しかった。昔の村社会では辛いことがあれば集団で歌を歌いながら乗り越えてきたんだろうと思ってきたので、自分の中のイメージと一致したところがとても好きな演出だった。 書ききれないほどの見所があの3時間には詰まっていた。舞台が終わった後の余韻は凄まじかった。スーパー歌舞伎、これは良いぞと思う。終演後から次の日まで余韻が続いた。興奮が収まりきらないので文章に書き起こしてみたが、書けば書くほどもうファンになりかけている。どんなことを意識して歌舞伎に取り組んだのか、そして役者として何故歌舞伎の世界を選んだのか、など演者一人一人のインタビューを何時間も見漁ってしまった。 なんと市川團子さんには後援会となるものがあるらしい。入ろうか結構迷った、いずれ入っているかもしれない。 人が生で生み出す感動を肌で感じた。昔から大衆文化として愛されてきた理由が分かった。歌舞伎ファンから言えばスーパー歌舞伎で何分かった気になっているんだとお叱りを受けるかもしれない。 が、そんなの知らん。私の心があの3時間で大きく揺れ動かされてしまったのだ。毎日つまらないなと思いながら平日適当に仕事をし、給料をもらい、休日にだらだらとドラマを見る。その時間をもっと歌舞伎を見ていれば!と思わされてしまったこの気持ちは残しておきたい。どんなにネット社会になろうとも、人の心を動かすのは人の情熱であり、本気の努力だと私は再認識した。 だが一つだけ批判させてほしい、期待も込めて。松竹さん、広告を変えてほしい。スーパー歌舞伎は歌舞伎への入り口を広げてくれる可能性がとてもある。だが今の宣伝方法や内容だと若者が興味を持たない理由作りをしてしまっている。正直勿体無い。おそらく少ない社員数で回しているのもあるだろうが、映画配給も行っているのならば広告の映像により力を入れてほしい。もはや入社させてほしいまである。 兎にも角にも千穐楽まであと約2ヶ月ある。役者のみなさんスタッフのみなさんが怪我なく!本当に怪我なく!無事に走り続けられることを願っております。 最高の体験でした。歌舞伎がかっこいい、もっと知りたいと思わされた3時間でした。 ありがとうございました。 また見させてください。 続きをみる
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